伊豆日日新聞にて 【伊豆路】コラム
伊豆日日新聞にて 【伊豆路】コラムを 会長西原が連載させて頂いております。 *********************************************************
先日、三島のクロ ケットというコワー キングスペース (三島のサードプレイス の一つ)で勉強会が あった。 全員が手弁当で、遠くは四国、浜松、埼玉、 東京からはせ参じた、 ローカリズムや関係人 口創出に興味のある熱 い面々だ。 三島からは、サード プレイスの実践者たち が何人か参加し、 現状を語った。こういう会 に参加していつも思う のは、 サードプレイス のリーダーたちの三島愛の強さだ。 「三島が 大好き」「三島に移住者を増やしたい」 「三島の良さをもっと知ってもらいたい」 「これ から三島でこんな面白 いことをやりたい」と。 サード プレイスの人たちの影響で、実 際何人も移住している。 ひと昔前なら、商工会議所や 市役所の大きなテーマとなる話だ(というか、今でもこれはテ ―マとなっている)。 だが、残念なことに上からおりてきたようなテーマは 往々にしてうまくいかない。 なぜなら、商工会議 所のメンバーも市役所の担当者も 2、3年で変わってしまうからだ。 片やサードプレイスのメ ンバーは替わらない。 替わった としても、コミュニティーに理解のあるもっと熱い人がなるか ら、その熱意は継承さ れる。 その熱意の有無 は圧倒的な当事者意識の違いからくる。 安岡正篤師は「一燈 照隅(いっとうしょう ぐう) 萬燈遍照(ま んとうへんしょう)」 という言葉を残した。 天下国家というような 大きなことを論じるよう、 一人一 人が、自分 の足元を照 らせる人間になることだ、と。 そのあかりが十になり、百や千に なったとき、その地方は確実に変わる。 だからこそ、観光協会 の大きな仕事は、三島愛あふれた熱い思いを持った実践者たちがスムーズに動けるよう、側面 から応援し、 そこに強力なスポ ットライトを照らすことだ。 (三島市観光協会長)