【静岡新聞に掲載されました】静岡人インタビュー「この人」 三島市観光協会長に就任した 西原宏夫さん(三島市)
静岡人インタビュー「この人」 三島市観光協会長に就任した 西原宏夫さん(三島市)
2023.7.11
三島支局 岡田拓也
6月の総会で新会長に就任した。三島市ならではの観光の在り方や協会経営の改革を打ち出す。県東部を中心に飲食店を展開するにしはらグループ(同市)の会長。71歳。
―どんな観光協会を目指すか。
「元気の良い市町の観光協会は、指定管理者や駐車場事業などの収入があるが、三島市は市の補助金に頼っている。補助金が減れば、観光協会が存続できなくなる可能性が出てくる。目指すのは、稼ぐ観光協会。自主財源を確保する方策を考え、まずは経営を盤石にしたい」
―三島の魅力をどうみるか。
「水がきれいで自然に囲まれ、駅も近い。適度に田舎で、適度に都会。だからシティープライドが高いのだろう。家庭や職場ではない第3番目のくつろげる居場所『サードプレイス』が多いのも特徴。東京や県外から来る人も増え、観光振興にもつながるはずだ」
―サードプレイスに注目する理由は。
「これまで主流だった大型バスで団体を呼ぶ観光は、街中に滞留しない。小さな単位で滞在し、交流すれば、街が活性化し、定住人口の増加も期待できる。たまり場や『この店主に会いたい』と思われる飲食店は増えている。今後どれだけプレーヤーを増やせるかが大切。スポットライトを浴びせていきたい」
―三島を生かす財産は何か。
「市内に三つも大学があるのは大きな資産。生かさない手はない。IT関連は若い人に聞くのが一番だ。若い世代とつながらないといけない。上から目線は古い。むしろ教えてもらい、一緒に何か新しいものを作っていくことが必要だ。その土壌を作るのが観光協会の役割だと思っている」
(三島支局・岡田拓也)
静岡新聞より引用させて頂きました