本日の伊豆日日新聞に 社長インタビューが掲載されました
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三島「にしはらグループ」社長 西原 洋平さん(41)
県東部を中心に事業を展開する「にしはらグループ」では、健康な食事や環境負荷の少ない食のあり方を求めて、新たな開発に取り組んでいる。県内産の野菜を活用した「野菜マシマシ餃子」はその一つだ。味で妥協せず、おいしいけれど体にもいい、を実現している。
西原洋平社長に、商品の開発経緯や地元への思い、働き方改革などについて聞いた。
ーー野菜マシマシ餃子を開発するようになった経緯を教えてください。
「開発はこの春ごろで、まずは東京にある専門店での実験販売を経て、今秋には県内での展開を予定しています。実は、10年ほど前に健康食をテーマにしたレストランを運営した経験があり、有機野菜などを通じて健康に向き合ってきました。おいしいけれど体に良くない、というギャップを埋めたいという思いがずっとありました」
ーー商品開発にあたってのこだわりは。
「味で妥協はしたくない。野菜を増やす分、うま味や香りで補う必要があります。味の設計にはかなり時間をかけていて、スタッフと一緒に試行錯誤しています。いずれスマートミール(健康な食事基準を満たした食事)にも対応していきたいと考えています」
ーー地域の食材に対する思いは。
「県内の農家と提携し、野菜の仕入れルートを確保しています。以前から県大や県立大と連携し、食や健康をテーマに研究に取り組んでいます。これからの飲食業は“味が良い”だけでなく“安心・安全”という価値が求められる。地元の農業を応援することで、地域との連携にもつなげたいです」
ーー社員の働き方改革についてはどう考えていますか。
「働くスタッフが安心して長く続けられる職場にしたいという思いから、年間休日数を1月半で増やしました。有給休暇の取得も推進していて、今では社員の8割近くが取得しています。スタッフ数約400人のパートを含む全社員で実施しています」
ーーこれまでの歩みについても教えてください。
「18歳だった自分の背中を押したのは、三島にあった食のセレクトショップ『DEAN & DELUCA(ディーン&デルーカ)』でした。食の美しさに惹かれ、大学を中退して同社に入社。首都圏の支援担当や新店立ち上げ、店長などを経験して、社員表彰を受けたこともあります。2008年、にしはらグループに入社し、2018年に3代目社長になりました。これまでも“現場主義”を大事にしてきました」
【略歴】
にしはら・ようへい
三島市生まれ。三島西小、三島南中、韮山高卒。大学を中退し、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA(ディーン&デルーカ)」勤務を経て2008年、にしはらグループ入社。店長、新店立ち上げ、新商品開発、本部の支援担当などを経て18年、父の後を継いで3代目の社長に就いた。