伊豆日日新聞【伊豆路】西原会長のコラム掲載スタートしました
観光協会会長に就任して
今年6月に三島市観光協会会長に就任し、約半年が過ぎた。
新しく打ち出した方針は三つ。
一つ目は「稼ぐ観光協会」。
二つ目は「三島をサードプレイスの街に」
三つ目は「近隣大学との提携」
「稼ぐ観光協会」とは、現在の補助金に
頼っている財務体質から、自ら稼ぐ態勢への転換だ。
稼ぐことにより、市の財政にも寄与できる。
次の「サードプレイス」については、
ファーストプレイス(第1の場所)は自宅で、
セカンドプレイスが会社(または学校等)。
そして、サードプレイスは
ほっとくつろげる場所のことをいう。
元々は、欧州のカフェで、画家や音楽家などが
コーヒーを片手に談笑しながら
交流することにより、
新たな文化が生まれた場所というところからきている。
三島は、関係人口創出に最適なサードプレイスが
多くある非常に珍しいところだ。
従来の観光は交流人口といって、
大きな観光施設にバスや自家用車などでやってきて、
そこから別の観光施設を次々と回るという
1回限りのリピートのない観光スタイル。
このスタイルだと、なかなか、街中の飲食店や商店にまで
観光客は訪れない。
もちろん、従来型の観光形態を否定するのではなく、
のシステムも残しつ、交流人口から関人口も
大事にするプスのやり方を目指すということだ。
これは、観光庁でも
「何度も地域に通う旅、帰る旅」
として関係人口の創出を促している。
最後の三つ目は、
まずは日大との提携を進める。
三島には日大と順天堂大、
そして国立遺伝学研究所大学院大の三つの大学がある。
人口10万人クラスの市としては
ほぼありえないアカデミックなところなのだ。
この資産を生かさない手はない。
(三島市観光協会長 西原宏夫)