137人の高校生が考えた「静岡を元気にする餃子」。第3回レシピコンテストで出会った、若い発想力に驚かされました!

はじめに
2025年12月7日、「第3回高校生 静岡県産野菜を使った餃子レシピコンテスト」の最終審査会を静岡ガスショールーム エネリアにて開催しました。

このコンテストは、静岡県と静岡県教育委員会の後援を頂き、
にしはらグループが主催しています。
今年で3年目を迎えました。

県内の高校生から137件ものレシピが届き、一次審査を通過した4チームが最終審査に臨みました。

そして県立田方農業高等学校2年の八賀天美さんが、学校の設備で自ら作ったドライトマトを使ったレシピで、見事大賞に輝きました!
今回は、この最終審査会の様子と、高校生たちの素晴らしいレシピをご紹介します。
なぜ「餃子」で「野菜」なのか
じつは静岡県には、脳内出血をはじめとする脳血管疾患が全国平均に対して116.8%と高いという健康課題があります。介護が必要となった原因の中でも第2位で、19%を占めています。
この課題に対して、静岡県では野菜に多く含まれる「カリウム」に着目しました。カリウムは、余分なナトリウムを体の外へ排出する手助けをしてくれます。
県の取り組みとして、産学官連携で野菜摂取量を増やす「野菜マシマシプロジェクト」が令和4年度からスタートしています。

その第一弾として、にしはらグループは静岡県、静岡県立大学、静岡社会健康医学大学院大学、NPOサプライズさんと協力して野菜餃子を開発しました。

このコンテストは、その流れをさらに広げるために始めたものです。次世代を担う高校生に、地域の健康課題を自分ごととして捉えてもらい、静岡県産野菜の魅力を食を通じて発信する場をつくりたい。そんな想いで3年間続けています。
8月31日「やさいの日」にスタート、137件の応募

レシピの募集は8月31日、「やさいの日」からスタートしました。
10月末の締め切りまでに、県内の高校生から137件ものレシピが届きました。
どのレシピにも、地元の野菜への思い入れや健康への配慮が感じられて、
一次審査の段階からとても楽しませてもらいました。

その中から4チームが一次審査を通過し、最終審査会では実際に調理をして、

審査員へのプレゼンテーションと試食に臨みました。
大賞「自家製ドライトマトとバジル香る、うまみコンボ餃子」

大賞を受賞したのは、
県立田方農業高等学校2年の八賀天美さんです。
八賀さんのレシピは、
キャベツやセロリなどの箱根西麓三島野菜、函南トマト、バジルなど、多数の静岡県産野菜を使っています。
農業高校だからこそできる、校内の設備で作った自家製ドライトマトを活用しているのが大きな特徴です。
さらに、リコピンの吸収率を高めるためにオリーブオイルを使用するなど、栄養学的な知識に基づいた工夫がされていました。

審査員からは、
八賀さんが5種類ものレシピを試作し、調理方法(焼き方)まで工夫した努力が高く評価されました。

「企画がしっかりしているから、県内産の野菜を生かして、食材一つ一つをおいしく食べていることが実感できる」
「ありそうでない、ちょっとイタリアの餃子のようで、健康につながっている」
という声がありました。
準大賞「和の旨味溢れる〜三葉を楽しむジューシー餃子〜」

準大賞は、
県立下田高等学校 南伊豆分校 スマート農業班3年の堀江來叶さん、一重りんさん、石塚紀春さん、鈴木大山さん、横山愛さんのチームです。
南伊豆分校は2年連続の受賞となりました。
ミツバやタケノコを使い、和の旨味と香りを際立たせたレシピです。
ヘルシーな鶏肉を使いつつ、ゼラチンを一緒に練り込むことでジューシーさを保っているのが工夫のポイント。

爽やかな香りとシャキシャキの食感がしっかり両立していました。
審査員からは、
「鶏肉を使った餃子でパサパサしがちなところを、ゼラチンを使って旨味と水分をしっかり保つ工夫をしていた」
という評価をいただきました。
入賞「爽やかなセロリとレモン餃子」

県立榛原高等学校3年の大岩由依さんは、地域が抱える高血圧や脳疾患の課題に着目し、
遊休茶園を活用して栽培されている「波乗りレモン」とセロリを組み合わせたレシピで入賞しました。

レモンの皮の香りや酸味、セロリの食感を楽しめて、レモンによる減塩促進を狙った工夫がされています。
審査員からは、
「どちらかと言うと餃子というよりは一品のおつまみとしてとても質が高い」
「食材への考えられた思いが伝わってくるような素晴らしいチャレンジ」
という評価でした。

入賞「クリームチーズとわさび餃子」

県立藤枝北高等学校3年の宮﨑舞音さんのレシピも入賞です。
静岡県産のわさび菜をたっぷり使い、肉なしでも旨味が出るようにクリームチーズを合わせた洋風の餃子。
わさび菜の辛味とクリームチーズのまろやかさが合わさり、重くなく食べやすいよう工夫されています。

審査員からは、
「クリームチーズとあの癖のある葉っぱのバランスだったり、ゆずを使った爽やかなたれと合わさった時のバランスが良かった」
「餃子として本当に完成度の高い美味しいお料理になった」
という評価でした。
審査員のご紹介
今回の審査員をご紹介します。

- 静岡県健康福祉部健康局健康政策課長 鈴木和幸様
- 特定非営利活動法人NPOサプライズ 飯倉清太様(審査委員長)
- JAふじ伊豆 営農販売部 特販課 係長 外岡賢大様
- 野菜ソムリエプロ 天野友江様
- 株式会社にしはらグループ 代表 西原洋平
県の健康政策に携わる方、食の専門家、農業のプロフェッショナルと、多角的な視点で審査していただきました。
入賞レシピの商品化に向けて
入賞作品のレシピは、今後にしはらグループ、JA産直市、道の駅などでの販売を予定しています。

その第一弾として、
大岩さんの「爽やかなセロリとレモン餃子」が、「波乗りレモン」とのコラボ餃子として2月の牧之原市のイベントにて試験販売を予定しています。
高校生が考えたレシピが実際に商品になる。この流れをこれからも大切にしていきたいと思っています。
おわりに
3年目を迎えたこのコンテストですが、
毎年高校生たちの発想力は、素晴らしいです。

農業高校で自ら育てた作物を使う八賀さん、
2年連続で挑戦してくれた南伊豆分校のチーム、
地域の健康課題に正面から向き合った大岩さん、
肉を使わない新しい餃子の形を提案してくれた宮﨑さん。
それぞれが自分の地域や学校の強みを生かしたレシピを考えてくれました。

静岡県の健康課題を「野菜」と「餃子」という切り口で若い世代に考えてもらうこの取り組みは、にしはらグループにとっても大きな意義があります。

高校生の柔軟な発想から生まれたレシピが商品化され、地域の方の食卓に届く。その循環をこれからも続けていきたいと思っています。
後援をいただいた静岡県、静岡県教育委員会、そしてご協力いただいたNPOサプライズ様、JAふじ伊豆様、静岡ガス株式会社様に感謝申し上げます。
来年も「第4回」の開催に向けて準備を進めていきます。静岡県内の高校生のみなさん、ぜひ挑戦してみてください!

